フルマラソンを何度か完走して、達成感や満足感に包まれると同時に、わたしはこの先何キロまで走れるのだろうかという思いも抱くようになりました。きっかけは誘われたことですが、人生は一度きり!ついにウルトラマラソンに挑戦することにしました!!
練習も含めフル以上の距離は走ったことがなかったので、不安もありましたが、「何事も挑戦!完走できなくてもやる価値はある!やってみなければ分からない、だからやってみる!」と勢いとともに、日光ウルトラマラソン(100km)にポチッとエントリー、挑戦してみました。本番まで約3カ月。
目標は、制限時間(この大会は14時間)以内に完走
ウルトラマラソンの練習方法について調べてみると、皆さんたくさん練習をされています(当たり前)。調べるほどにたくさん練習しないと(走らないと)完走できないのかな?!と不安が増えましたが、ネット情報は取捨選択して、わたしは、いつもの練習+αの自分にできること、やれることだけを信じて当日まで過ごしました。楽しいことが好きなので、つらくなって続かなくても困るし、でも100kmは完走したい!なんの根拠もない完全に自己流ですが、どなたかの参考になれば幸いです。
本番までにやったこと
①走行距離をちょこっと増やしました
【参考】月間走行距離
(普段)
1月 128.5km(フルマラソン1回出場)
2月 129.4km
3月 120.9km(フルマラソン1回出場、3/25にウルトラ申込み!)
(ウルトラ申込み後)
4月 163.4km(走行量増えた)
5月 146.7km(フルマラソン1回出場)
6月 36.0km(ウルトラ前まで。6/17がウルトラマラソン)
フルマラソンはギリギリサブ4ランナーですが、こう見ると恥ずかしいくらいの走行距離です。それでもウルトラに向けて、1回の練習距離は以前と変わらず(8~10km)、日数を増やしました。仕事の後に走ることが多いのですが、100km走るには疲れていても走り続けなきゃいけないんだろうと思い、「今日は疲れてるしやめよ~」という日を極力なくしました。日光いろは坂対策として坂道も増やしました。そして本番2週間前に山道を20km走りましたが、ふくらはぎが攣ってしまい、その後は休足と疲労回復に専念しました。最初で最後の20km練習。練習の最長距離となりました。
②筋トレをちょこっと増やしました
過去に、Qちゃん(高橋尚子さん)のマラソンクリニックに参加したことがあり、そこで習った腹筋とお尻の筋トレはやっていましたが、プラス、100km腕も振り続けるだろうからと、肩回り(肩甲骨)のトレーニングを始めました。
③体を内外からちょこっと整えました
1.お風呂でマッサージ(毎日)
2.高低差、関門表を見て計画を立てました(2週間前)
3.アミノ酸ローディング(1週間前)
4.ウォーターローディング(5日前)
5.疲れにくそうなインナーの着用(当日)
6.いただいた御守を着用するランパンに縫い付けました
不足している走行距離が補えるわけではありませんが、体調面や装備面で「持久力を高める」「疲れにくい」など、100km走る自分の助けになりそうなことを行うようにしました。入浴中のマッサージは欠かさず行い、アルコールを控えたり、バランスの良い食事をとることなど体の内外からケアを心がけました。でも、大好きなお菓子(主にチョコレート)は食べ続けました笑。何もかも制限してストレスが溜まってもいけません。今回、カーボローディングは一時的にでも体重が増えることで足に負担がかかるのが怖くやりませんでした。ただ、前日夜にはパスタと当日朝はお餅を食べました。また、関門にかからないようおおよそのペース配分を考えておきました。
さぁ、日光ウルトラマラソンへ
マラソン大会は楽しくて大好きなのですが、それでも、100Kmという距離への果てしなさ、当日が近づくにつれて不安や恐怖、絶望に包まれ、涙し、逃げ出したいとさえ思っていました。でも。「やったことがないからやる。できるかどうか確かめなきゃ分かんないからやる」「今までもそうやって生きてきた!フルだって怖かったけどできた!大丈夫!!できる!!」って自分を持ち上げ、励まし、最後は「未知の世界へ挑戦する自分すごい!みんなできることじゃない!楽しも~!!」ってポジティブな自分を勝たせます。
早朝(4:30)のスタートでしたが、ほとんど眠れずでした。(部屋が寒かった)
なおウルトラは、早朝スタートなことが多いので、できればスタート地点付近に前泊をされ、早めに体を休めることをおすすめします。疲れる前に疲れては大変です!ゆっくり休みましょう。
14時間後、スタート地点に戻ってくることを心に誓い、雨の日光。いざスタート!
スタート地点に戻ってきた(ゴールが見えてきた!)
結果:13時間17分。
霧雨・曇天という天気も幸いし、関門にかかることなく、ゴールテープを切ることができました!
100kmを思い起こすと、つらかった道のり、励ましてくれたボランティアさん、長時間交通整備をしてくれた方々、一緒に走ったランナーさん、応援してくれた友人。すべての皆さんに完走して恩返しがしたい!という気持ちが叶ったこと。100kmへの挑戦が不安と絶望の壁を越え、喜びと達成感に変わったこと!誰かにこの気持ちを伝えたいこと。たくさんの気持ちがあふれ自然に涙があふれてきました。
100kmウルトラマラソンに最長20kmの練習だけで挑戦した結果
タイムを気にするのではなく、楽しく完走!が目標であれば、月間走行距離が200km行かなくても、最長練習距離が20kmでも、フルマラソンが完走できるくらいの走力があれば、完走は可能だと思います。天候に左右される面もあるかもしれませんが、ランナーさんと交流しながら走っていると、距離を感じず気付いたらけっこう進んでいます。挑戦する気持ち、完走したい気持ちが持っている力以上の力を引き出してくれます。ただ、エイドが充実した大会でも食べ物がなくなることも想定し、最低限のエネルギーはを持って走ることをおすすめします。大丈夫!ランナーズハイ!100kmはもちろんつらかったと思うけど、終わってみれば自分の体が痛いだけで、つらかったというよりは、楽しかったです。
ウルトラは旅!
旅は道連れ世は情け。ランナー同士やボランティアさんと交流する。信号待ちで隣の人に話しかけるなんて日常生活じゃ起こらないけれど、ランナーはライバルではなく、仲間。励ましあう。このまま行けば完走できるよ、って自信をつけてもらったり、頑張りましょ!って声をかけたり。ネットでは分からない生のウルトラランナーさんの話もたくさん聞くことができました。ウルトラは聞いていたとおり「旅」でした!100kmも移動するんですから旅は旅です。でも、ただの旅ではなく、自分の足で、たくさんの人と出会う旅!完走したらこの先なんでもできるって思わせてくれる未来への旅!自分の経験値も上がりました。実は今回、友人と一緒に出場する予定が、都合によりひとりで出走することになり、寂しさは倍増したものの、友人の分も二人分頑張る!という目標ができたことは、走る上で大きな原動力になりました。
ご質問は、らん結び編集まで^^
こんなすがすがしい気持ちを味わってみませんか?
挑戦するって怖いけど楽しい!うまくいかなかったとしても。だって人生は一度きり!
ウルトラにかかわらず、挑戦には辛苦がつきものですが、挑戦を決めたあなたを応援しています。
らん結び、ランナー兼編集。ダイエットをきっかけに走り始め(-15kg)、辞めどきが分からず試しにマラソンに出場したところ、声援に感動しマラソンの楽しさを知る。また、旅行好きなことから海外マラソンに参加したところ、観光ではない世界を走る楽しさに魅了される。笑顔で走って世界に幸せをお届けするのが夢。