ウルトラマラソン完走の秘訣は、体力でも練習量でもなかった!(北オホーツク100kmマラソン)

らん結び編集部の千葉慎也です。僕は元々、長距離よりも短距離が得意だったため、ウルトラマラソン(100km)を走っている人を見ると、変態を通り越して、「この人たちは、ちょっと頭がおかしいんだ」と正直心の中で思っていました。足も痛そうだし、顔も引きつっているし、おまけに12時間とか走り続けているし、楽しいと思う要素が一つもない・・・。

しかし、つい最近までそんなこと思っていましたが、なにを思ったか、「ノリ」と「勢い」で、ウルトラマラソンにエントリーをして、2年振りにマラソンの練習をして、1カ月後にはお蔭様で完走し、そしてとっても楽しかったので、完走までの練習量とレース中の様子をご紹介します。

Photo by yumeki

 

確かにビビっていたけど、なにもビビる必要などありません

「ウルトラマラソン 練習」と検索してみると、「完走するためには、60~70kmの練習をしよう!」や「4ヵ月前から練習しよう!」という記事がたくさんでてきます。もちろん個人差もあるでしょうし、目標も違うため、「こうすれば必ず完走できる!」といった保証はありませんが、僕が一番大事だと思ったことは「ビビらない」ことです。「100km」と聞くと、「ヒェーーー!!そんなの無理無理!!絶対走れない!!」と瞬時に脳が察しますが、安心してください、それは正常です。そして、「70kmの練習なんて、フルマラソンだけでも大変なのに考えられない!!」「4ヵ月間も練習するなんて、モチベーションが続くわけがない!!」ってきっと思うでしょう。でも、安心してください、その思考回路、普通です。

少なくともウルトラマラソンへの参加が少し頭の中にある方は、多少マラソン経験がある方だと思います。「100km」というのは数字だけの一人歩きで、「70kmの練習」も「4ヵ月の練習」も僕は必要ないように思います。大事なことは「わざわざビビらない」こと、そんな風に思いました。

Photo by Shinya

 

ウルトラマラソン(100km)完走までの練習量

まず僕はフルマラソン完走は15回ほど、日常の月間走行距離は0~10kmくらいです。練習は自ら走ることはなく、誘われた時に走るくらいですが、フルマラソンのベストは3時間40分、平均は4時間半くらいだと思われます。練習嫌いではありますが、昔からスポーツしかしてこなかったので、過去の蓄積で少し走れている程度です。

今回、ウルトラマラソンまでの練習は、エントリーから1ヵ月間しかなかったため、1ヵ月間は走り込みました。具体的な練習量は、20kmを3回、15kmを3回、あとは週に3回は10kmを走りました。つまり、(20km×3回)+(15km×3回)+(10km×3回×4週間)=225km/月 ほどは走った計算になります。本当はもっと長距離を走りたかったのですが、元々右膝と左足首が弱く、20km以上走ると痛くて走れないため、最長20kmにし、練習は大会の3日前までにしました。

あと「アミノ酸いいよ!」と言われたので、大会1週間前からアミノ酸を毎日摂取するようにしました。

Photo by Shinya

 

大会当日(50kmまで)

今回お世話になった大会は北オホーツク100kmマラソン。最高気温は20℃ちょっとでしたが、日差しが強く、とても暑く感じました。

完走することを目標にしていたのですが、負けず嫌いな心と根拠のない自信が邪魔をして、「あわよくばサブ10して、周りを驚かせてやろう( ̄ー ̄)ニヤリ」と、本当に完走したいのであれば、あってはならない心と共にスタート。サブ10するのであれば、余裕をもって10kmを55分(5分40秒/kmくらい)で走り始めました。本当は6分20秒/kmくらいで走る予定で練習をしていたので、スタートの時点で既にアウト! ウルトラマラソンはペース配分がとっても大事!呼吸が乱れない程度で走ること!と思っていたのに、すっかり忘れていました。

後から痛い目に合うことも知らず、10kmを55分ペースで走り続け、あっという間に40km! わーい!サブ4だー!と思ったのもつかの間、既に元々弱かった右膝は、引きずらないと走れないほどに。それでも50kmを5時間で通過し、給食のうどんをいただく。うどんを入れてくださったおばちゃんが、「お兄ちゃん、本当に50km走ってきたの?全然疲れてないし、汗一つないね~!」と言ってくださり、その言葉に勘違いした僕は、またハイペースでスタート。ただ右膝をかばうように、左に重心をのせて走ったせいで、後半50kmは痛みとの闘いになるのでした。

Photo by Shinya

 

大会当日(100kmまで)

後半になっても体はとっても元気!でも右膝と左足首は60kmの時点で、既に走れる状態ではありませんでした。いざという時にロキソニンを持っていたものの、持っていることを1ミリも思い出すことなく、同じように足を痛そうにしているランナーさんと励まし合いながら、走って歩いて走って歩いての繰り返し。「足いたーーい!」って顔を引きつって走っていると、とても笑顔で走っているランナーさんに声をかけられたので、また負けず嫌いの心に火が付く。65kmから80kmまでは6分/kmのペースで走り続け、気付けば残り20km! が、しかし、無駄な負けず嫌いな心が、また体を痛みつけ、残りの20kmの半分以上は歩いたかもしれません。

幸いにも2.5km毎に給水があり、給水所で全力で声をかけてくださるスタッフさんがいるので、給水毎を目標に足を進める。そしてウルトラマラソンの後半は、みんな走ったり歩いたり、自分と同じように歯を食いしばって頑張っています。速く走る必要もなく、触れ合いながらゆっくりゆっくり進めばゴールできるんです。

お蔭様で僕も12時間8分で無事にゴール!

Photo by yumeki

 

走ってみた感想(気持ちがあれば完走できる!)

100キロは長かったです。痛いのは気のせい気のせいって、呟きながら走りました。だけど不思議と、疲労感はフルマラソンとさほど変わらないように思います。足や体の弱い部分は多少鍛えた方が楽に走れるかもしれませんが、フルマラソンを4~5時間で走れる方は、「ウルトラマラソン!?無理無理!!」という、「ウルトラマラソンはツライ」という概念さえ取り除けば、十分完走できると思いました。

最後の10kmってどんなことを考えながら走ってるのかな~って前夜に考えていましたが、この大地を走らせてもらったこと、気にかけてくれた友人・知人など周りの皆さんのことを考えると、健康に帰ることや生活・仕事に支障が出ないよう無理は禁物であることが当たり前とわかりつつ、やっぱり無理してでも走りきることの一択しか自分の中に選択肢はなく、なにより「最後まで楽しんでゴールしよう!」という気持ちにはなれず、「最後まで体の力を全てを出し切ってゴールしよう!」という気持ちでゴールテープまで走りました。

お陰で左足はバルーンのように腫れ、寒気と少しの熱もありましたが、2日で治りました。

走らせてもらった自分の体と、応援してくださった方と、関係者の皆さんに感謝!ありがとうございます!

Photo by Shinya

 

次は・・・、ベルリンの壁一周マラソン!(100マイル=160キロ) 一緒に行きましょう!

「ラン(マラソン)で結ぶ」をコンセプトに、主に海外マラソンの情報と魅力を中心に発信しています。スタッフ全員が、マラソン(特に海外マラソン)が大好きで、たくさんの人に海外マラソンの楽しさを広めたいと思っています!

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