(宇都宮トレイル)初トレランで3位入賞するために意識した3つのこと

トレランとマラソンは別の競技!かといって登山でもない!

トレランやトレイルランと呼ばれるトレイルランニングは、舗装路以外の山などを走る競技です。もともと海外(欧米)では盛んなようですが、日本でも登山やランニングブームを経て、現在、競技人口も大会も増えてきています。

わたしも過去に「トレランやってみない?」と誘われたこともありましたが、楽しいと聞いても、つらそうだなと思い「ロード専門です」などと言ってきましたが、フルマラソン、ウルトラマラソンを経て、脚力もついたし大丈夫だろう! とトレイルランニングに挑戦を決意! 「宇都宮トレラン(17km)」に出場してきました。やはり思ったのは、トレランはマラソンとは違う競技だということです。ただ走れるだけではだめなのです。道なき道、岩肌、枝をかき分け、木の根やぬかるみに気を付け駆け降りる。体はもちろん頭を使います。いったん歩き始めたら、「トレランじゃなくて登山だな」と思いましたが、登山をし続けるわけでもないのです。登りつつ走るのです。

道なき道を登ります

 

下りを制する者がトレランを制す!

登山を思い浮かべてみてください。登りと下り、どちらが大変そうでしょうか? 多くの方は「登り」と答えられるかと思います。トレランも順位の半分以下の方はほとんど歩いて登られていると思います。その差は下りで現れるのです。

今回のコースは3つの山を登り下りします。わたしは登りは休まず、走れなくともせっせと登りました。ヒーヒー言っている方に、「頑張りましょう!」などと声をかけ、先に上まで登るのですが、転ばないようにと慎重に下っていると、先ほどヒーヒー言いながら登っていた方が「お先に~」と、颯爽と追い抜いていきます。まるで別のランナーです。また、抜かしてもいない、どこにいたの? と思われるランナーさんも「失礼しまーす!」と、駆け降りていきます。

見ていると、速い方は、下りが速い、というか、「うまい」のです。(上級者はきっと登りも速いけど。) 足腰・体幹をうまく使って飛ぶように駆け降りていきます。下りが楽しくてやっているという方もいらっしゃいます。途中出会ったランナーさんに、「下りは慣れですね」と言われましたが、確かに私自身も後半になればなるほど慎重に下りながらもスピードを緩めず下ることができました。実際、序盤の下りで他のランナーさんを真似をしていたら4回も転倒しましたが、幸いケガなし。後半はスピードを緩めなくても転倒せずに下れました。ただ、皆さん安全第一です!

転倒には気をつけましょう!

下りこそ慎重に、転倒に注意!

 

スタート前に体を慣らし、準備は前日に!給水・給食は持参せよ!

トレイルランニングは山を走るので、標高が平地より高い。そのため、酸素も薄く、体が慣れていません。スタートの2時間くらい前には会場入りして、体を慣らしておきたいところ。自分が楽に走れるようにできる準備はしておきましょう! また、前泊の場合もあると思いますが、ウエアを含め、持ち物・準備品は前日に済ませておきましょう。ウエアは、天候・気温に合わせてパターンA・Bがあると安心だと思います。今回、トレラン愛好家の方々と話す機会がありましたが、忘れ物をした、といってテンションが下がっている方もいましたし、わたし自身も防寒着を忘れて、寒かったらどうしようと心配になりました。結果的にはお天気に恵まれて大丈夫でしたが。

また、マラソン大会では、ありがたいことに給水や給食ボランティアさん、また私設エイドなどもあり、ランナーは何も持たなくても困らないことが多い。しかし、トレランは山道。基本的に給水・給食がありません。出場者自身で、水分・補給食・防寒服等を持って、自分の安全は自分で確保しておくことを覚えておきましょう! 山中にはトイレもないので、ロングコースなどでは、携帯トイレを持たせる場合もあるようです。個人的には、水分補給用に肩からストローが出ているアレ!ハイドレーションがあれば止まらずに給水ができ、とても便利そうだと感じました。実際、ペットボトルのキャップを落としてヒヤッとしたし、走りながらリュックを着脱しての給水は案外ストレスで、ま、いっか、と給水を怠りがちでした。もし、熱中症などで倒れたら周りの方にもご迷惑になります。次回はハイドレーションを試してみたい。また、岩肌を登ったり木々を分けたり、何かと手を使うので、手袋も忘れずに着用したい。(直前に用意した100均の工具用手袋でもとても役に立った!)

頂上は目の前!

 

競技中もマナーを守り、笑顔でゴール!

トレランでは競技中も山道には一般の登山者やハイカーさんがいらっしゃいます。事前にトレイルランニングの大会があることはお知らせされていても、マラソン大会と違ってランナーのための交通規制があるわけではありません。ランナー同士の追い越しはもちろん、登山者さん、ハイカーさんにあいさつし、譲り合ってのすれ違い、追い越しをするなど山のマナーを守って気持ちよくトレランを楽しみましょう!

最後は、マラソンとも共通ですが、ゴールテープは笑顔で切ること! ゴールでは、カメラマンさん、すでにゴールされた方、一般の応援の方が待っていてくれます。レースが楽しかった方はもちろん、つらかった方も笑顔でゴールすれば、山やボランティアさんへの感謝とともに、「楽しいレースだったー!」に変わること間違いなし!

外から見るとこんなにキレイな景色でも、険しいコースが待っています

なんと今回、完走証を受け取ると、年代別3位入賞のおまけつき!完走証よりひと回り大きい賞状を受け取ることができました。トレランでは、普段のランニングと違う筋肉を使うため、途中、膝が使い物にならないなー、と感じながら走る時間帯もありましたが、笑顔でゴールしたら、やっぱり元気になっていました! 登山同様、山の出会いは一期一会。ランナー同士の交流もあり楽しいトレランデビューになりました。うれしい無料のマッサージコーナーに立ち寄り、施術師さんに、来年も来てね、と声をかけていただき、軽くなった足とともに帰宅しました。

 

宇都宮トレランの基本情報

■大会開催日

毎年10月下旬開催。山の紅葉も始まり美しい。

■エントリー方法

大会ホームページよりエントリー可能。

http://www.u-trailrun.net/

 

 

らん結び、ランナー兼編集。ダイエットをきっかけに走り始め(-15kg)、辞めどきが分からず試しにマラソンに出場したところ、声援に感動しマラソンの楽しさを知る。また、旅行好きなことから海外マラソンに参加したところ、観光ではない世界を走る楽しさに魅了される。笑顔で走って世界に幸せをお届けするのが夢。

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らん結び、ランナー兼編集。ダイエットをきっかけに走り始め(-15kg)、辞めどきが分からず試しにマラソンに出場したところ、声援に感動しマラソンの楽しさを知る。また、旅行好きなことから海外マラソンに参加したところ、観光ではない世界を走る楽しさに魅了される。笑顔で走って世界に幸せをお届けするのが夢。