(京都)これぞ世界に誇る観光都市のお・も・て・な・し!京都マラソン

2019ゴール直後に平安神宮にて。フィニッシャータオルは着物を意識したデザイン

 

ここは未来の世界なのか?!運営・おもてなしが素晴らしい

世界遺産の寺社仏閣、京都御苑、嵐山、鴨川、植物園ほか、多くの観光名所を眺めながら走ることができる京都マラソン。日本全国のみならず、海外ランナーも魅了する人気の大会です。

2019年2月17日、初当選した私は実際に走ってきました。開催地の良さはもちろん、運営力とおもてなし精神のレベルの高さが感動的! サービス業のレベルが低いマレーシア(苦笑)からやって来た私には、未来の世界に来たのかと思ったほど。京都マラソンの魅力を、実体験をもとにお届けします。

 

全員起立、拍手で迎えてくれた受付スタッフに感動

ランナー受付は金曜日と土曜日。混雑する土曜日を避け、金曜日の朝に会場の『みやこめっせ』に行きました。最寄りの東山駅の出口に案内看板を持ったボランティアが立っているので、迷うこともありません。

エキスポ会場の記念撮影ゾーン。ほかにも様々な撮影ゾーンが設定されている

 

1階で30分ほど並び、受付会場へ誘導。会場に入るやいなや……受付スタッフが、いっせいに起立して、笑顔とともに大きな拍手でランナーをお出迎え!! ジ―ンとして涙が出そうになりました。まず、IDチェック、その後、レースキットを渡すボランティアさんがいて、待ち時間が少なくスムーズ。ボランティアさんはみんな笑顔で親切で……やはり日本のイベント運営能力とか、おもてなし精神っていうのはすごいなあと感動しきり。

ランナー入場と当時に、全員が立ち上がって拍手してくれた受付のみなさん

 

エキスポ会場には、ランニングウエア・シューズ・ジェルなどのレースグッズ販売コーナーをはじめ、記念撮影ゾーン、旅行・東北応援・飲食ブースなどバラエティに富んだ出展で、走る人はもちろん、走らない人も楽しめるようになっていました。

メインスポンサーの1つがワコールだけあって、CW-Xやスポーツブラが充実

 

和菓子、ラーメン、餃子、東北名物ブースなど、飲食ブースも充実

 

回収スタッフがいるので、スタート直前まで防寒具を着用せよ!

レース当日。8:44までに、西京極総合公園のスタートブロックに整列します。2月の京都で開催される大会だから、寒さ対策は必須です。スタートブロック整列中も、不要なフリースやジャンパーなどの防寒着を着用しておきましょう。スタート直前に、ボランティアが回収してくれるので安心です。回収した衣服はリユース・リサイクルされます。

スタートは西京極運動公園陸上競技場。トイレは混むので余裕を持って行こう

 

京の観光名所を巡るコース。沿道の応援は途切れることナシ

京都市長の号砲で9:00にレース開始。

西京極運動公園(スタート) → 嵐山・嵯峨野 → きぬかけの道 → 平野神社 → 今宮神社 → 賀茂川 → 北山通り → 植物園 → 鴨川 → 京都市役所 → 京都御苑 → 京都大学 → 平安神宮(ゴール)という京の観光名所を巡るコースです。

給水・給食は14か所と十分で、ゴミ回収・トイレ誘導・交通整理などのボランティアさんはテキパキしていて、ストレスなく走ることができました。声援を送ってくれる市民、ハイファイブ(ハイタッチ)を求めて手を出す子どもたち、各大学のチアリーディング・応援団の演技やブラスバンドの演奏、仁和寺の前で垂れ幕を掲げるお坊さんたち……沿道には応援が途切れるところがありません。

京都外国語大学の前のチアリーディング

 

あとはランナーが来るのを待つばかり。京都市役所前の給水所

 

ふだんの仁和寺。当日はお坊さんと市民がここで一緒に声援を送っていた

 

ゴールの平安神宮……が見えているのに通り過ぎるのがキツい

レース後半、植物園の中を抜けて賀茂川沿いを南下し、33km付近までくるとゴールの平安神宮はすぐそば。足は痛いし、しんどいし、ランナーにとっては最もつらい時間……しかし、真っすぐゴールさせてはもらえず、それどころか35km地点の市役所前から39km地点の京都大学まではひたすら上り坂を走らなければなりません。このゴールの周囲をグルグル走る最後の9kmがとてもキツいと思いました。

35km地点。自分を奮い立たせるために笑う私。ヤケクソ気味(笑)

 

完走タオル、完走メダル、完走賞品、当日完走証発行を受け取る

実はドクターストップ中で、15km地点からずっと左足が痛くて、明らかに失速した私ですが、何とか平安神宮前でゴール! もはや真っすぐ歩けないほど足が痛み、こりゃ整骨院送り確実だなと思いつつも、完走タオルと完走メダルを受け取ると、充実感で笑いが止まりません。

続々とゴールするランナーたち

 

そのまま進むと参加賞の水、スポーツドリンク、カロリーメイト、おにぎり、抹茶パンが順に配布され、そのあと当日完走証発行スペースがありました。ボランティアさんがゼッケン番号をPC入力し、手渡してくれた結果は……4時間34分33秒。自己ベストよりずいぶん遅いタイムでしたが、これが私にできる精一杯だったので、満足しています。

寒さとコースの後半がしんどいことが難点ですが、運営とおもてなしが素晴らしくてとてもよい大会だと思うので、来年もエントリーしたいです。

 

京都マラソンの基本情報

■大会開催日

毎年2月初旬開催

■気温・気候

底冷えがして寒い。スタート時(午前9時)の気温は例年4~9度くらい

■エントリー方法

大会ホームページのエントリー案内を参照

https://www.kyoto-marathon.com/

マレーシア・KL在住のフリーライター・編集者。海外渡航回数は50回以上。マレーシアでは月2~3回のペースでマラソン大会に出場している。フルマラソンの自己ベストは4時間18分。サブ4を目指しつつも、 タイムよりケガなく楽しく走ること重視のファンラン派。趣味はランニング、登山、ムエタイ、旅行。

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マレーシア・KL在住のフリーライター・編集者。海外渡航回数は50回以上。マレーシアでは月2~3回のペースでマラソン大会に出場している。フルマラソンの自己ベストは4時間18分。サブ4を目指しつつも、 タイムよりケガなく楽しく走ること重視のファンラン派。趣味はランニング、登山、ムエタイ、旅行。